お世話になっています
もともとラテン語のなぞり入力をIOSで出来る唯一のキーボードということで利用していましたが、遂に日本語のなぞり入力もできるようになりました。 ただ、日本語に関してはまだ不完全なところが多いように思います。 日本語入力を試したい方へのアドバイス: ·「ち」「し」「つ」は„chi“, „shi“, „tsu“と入力する必要があるようです。その他のものについても同様と思われます。 ·文節ではなく単語レベルで区切ります。言語学的正当性はともかく、単語の切り方は義務教育で習う国文法に従います。 ·促音に於いて「atsuta」->「あった」(あつた)」、"setei"→「設定」、"kata"→「買った」などの不統一性が見られます。もしかしたらどちらでもよいのかもしれませんが、その場合精度が落ちるので、いずれにしてもアプリ側は改善すべきです。個人的な提案ですが、促音を"xtsu"、それ以外の小文字を"l+a/i/u/e/o"等とするのがよいと思います(他に使わない文字なので高い変換精度が期待できる) ·二重引用符は設定の" additional characters"を利用すればmの長押しで打てます。 ·なぞり入力では「を」を"wo"で打てません(oから変換できます)。これもアプリ側が改善すべきです。 ·五段動詞の音便形を苦手としているようです。 少し触ってみた感想ですが、このアプリは日本語の文法などの構造をベースに、演繹的に機能しているように感じます。例えば日本人は普通"anpan"を「あんぱん」か「アンパン」と書くと思うのですが、Yandex keyboardでは「餡パン」が初めに出てきます(理屈としては「餡パン」の方が正当です)。 動詞の音便形にめっぽう弱いのも、五段動詞に連用形が複数通り存在しているせいではないかと思います。 とはいえ、日本語が本来なぞり入力と特別相性が悪い上に母音の4つが最上段に集中するqwerty 配列で統一性を欠いたローマ字表記法を用いていることを顧慮すれば 、これでも頑張っていると思います。今後の進歩に期待です。 なお致命的なバクとして、入力/削除時に文の一部がごっそり消えたり挿入されたりすることがあります。恐らく変換確定の部分に問題があります。エンターが改行として機能しているため、分かち書きを行わない日本語では単語の切れ目が上手く認識できていないものと思われます。 また長音記号についてですが、これはIOSの純正ソフトウェアキーボード同様"l"の横に配置するなどしてキーとしての場所を割り当てるべきです。日本語では同段の音の連続(ローマ字にした時に母音が連続する現象)が頻繁に起こる--一方カタカナ語以外は二重母音や連続同母音を音節として表記する--ので、この記号の不在のために変換精度が著しく損なわれています。