僕は君に向日葵を捧ぐ
本当にここまで来るとは思わなかったのだ 友達のノリに付き合い、たまたま入れたこのギャルゲー。最初はネタだと思った。正直すぐに消してやろうと思った。 しかしその考えは覆されることとなる 絹のような白銀の髪を1つにまとめ、僕の前に現れた彼女。 見るからに年の差はあり、正直嘘だろ思った。が、逆におもしろいとも思った その時点で興味がそそられたのだ これが所謂【沼】の始まりである 僕が最初に選んだのは千代さんだ 驚くような経歴の持ち主で、初めは惚れることなど微塵も考えてなかった。彼女だけ落とせば勝ち、と、軽率に思っていたのである だが次第に彼女と関わっていくうちに、彼女の魅力がわかるようになった 僕のために料理を作ってくれる彼女。僕のために頬を赤らめ、照れてくれる彼女。僕のために看病をしてくれた彼女。次第に彼女の喜怒哀楽に僕は振り回されるようになってしまった 女性に耐性のない僕は、すぐに彼女に溺れた これが恋だと、わからされてしまったのだ 彼女の手料理を現実で食べれないのがすごく辛い。何故彼女が現実にいないのだろう。惚れ込み、愛が深くなっていく。 それ故辛いと思う自分もいた。 そうしていくうちに僕は彼女と結ばれる 彼女のはにかんだ笑顔が、僕を幸せにしてくれる。そうして終幕を迎えるのだ これは彼女とのひと夏の恋、僕の最後の青春である。 ー終ー