正解もハズレも、もはやない
他の推理ゲームと比較して、より繊細なところに眼点を向けている、より優れたゲームに思った。しかし、一つだけ欠点、と言うかアドバイスしたいことがある。 それはつまり、 一つのイラストに対して、もう少し答えが断定できる問題、別に答えを分かりやすくしろとは言っていない、あくまで解答が「この問題に対してこれ一択」と断定できる問題を作った方がいい。 あまり厳しい言い方はしたくないが、問題が少し抽象的なのか、その質問ではいくらでも筋の通った解答が思いつく、と言った内容が多い。 例えば、STAGE.57「几帳面な犯人」の2問目。「被害者は何かをしている途中だったようだ」に対して、解答は「被害者は引っ越しをする途中だったようだ」と言う意味合いの問題で、イラスト右中央のダンボールの絵が正答だったようだが、それなら下中央に描かれた「畳まれた服の入った段ボール」のイラストでも十分話は通る。意味合い上決して間違いの要素がない。 しかし、正答自体は上記の「右中央のダンボールのイラスト」に断定している。 決してこの問題のみに限った話ではないが、「その質問内容が全てなら、十分話は通るはずなのになぜか間違えの扱いをされる」と言う問題が多い。 あまり偉そうなことは言えないが、改善策として、問題をもう少し具体的なものに変えた方がいい。正答の意味を通すのに、複数のパーツで辻褄が合う問題にしてしまうと、中には理不尽に感じてしまう人もいるだろう。