非国民
かつて友人であった者との戦にて、ある戦局にて下僕の駒は目先の的にとらわれ護衛を忘れ突撃致しました。 王の命などくれてやると言わんばかりに突き進んでゆき、王手の声も無く気づいた時には首を取られ、戦場には礼儀もあったもんじゃありません。 不慣れな護衛に戸惑った飛車を責めるつもりは毛頭ありませんが、これまでの張り詰めた空気を台無しにする戦いぶりにはまさに戦犯、否、非国民と呼ばざるを得ません。 王亡き後、弔い合戦として何も生まない哀しき戦があったことは言うまでもないでしょう。 王への敬意と追悼の意を表し、此処に光り輝く一番星を差し上げます。